イラストを担当させて頂いている、鷲崎健 著「成すも成さぬもないのだが」第5回が発売中です。
今回はちょっと趣向を変えて、挿絵の一部ではなくボツ案のラフを上げてみました。
表紙が「タンス」とのことだったので、動きと広がりのあるものにするか、静かでまとまったものにするか
編集の方と相談しました。
結果、今の形に落ち着いて良かったと思っています。
全体的にはノスタルジックかつ、ややSFっぽい感じを目指したつもりですが、どうだろう…?
そもそも何故表紙がタンスなのか。
今回キーワードになっているタンスのエピソード、とてもいいんです。
テーマが「友達」ということで、著者の十代の頃の思い出を掘り下げていますが
個人的に共感できるところが多く、驚きました。
例えば小学生の時に初めて出会った星新一の小説の話や
高校では友達がいなかった話
自分の十代の頃の話のようで、思わずグッと来てしまいます。
今そんな十代を送っている人にも、かつてそんな十代を送っていた人にも
(そうでない人も)読んでいただきたい内容です。
さて、5回目を迎えた連載も、次は最終回。
次回はガラっと色彩も変わるのではないか(?)と予想しています。
乞うご期待…!