辻村深月さん『家族シアター』文庫本の装画を担当させていただきました

先日『かがみの孤城』で2018年本屋大賞を受賞された辻村深月さんの最新文庫『家族シアター』(講談社)の装画を担当させて頂きました。
この『家族シアター』は7つの家族のお話。
「家族」という、特殊な人間関係が微細に描かれていて、懐かしい感情に心をきゅっと掴まれます。
自分とは違った家族構成でも不思議と感情移入してしまう。年齢や性別を問わず皆さんに楽しんで頂ける作品です。
私は書籍のお仕事を何度かやらせて頂いてますが、文庫は初めてです。

家族の住む家を劇場に見立てた立体作品。
今まで何度か立体での依頼はあったものの、実現は叶わなかったのですが
今回は制作から撮影までやらせて頂き、とても良い経験になりました。
イラストの仕事というのは納品して手を離れると最終出力は他者に判断を委ねることが多いのですが
今回は最後の最後まで色校を出し直してこちらの意向を聞いてくださいました。
あらためて講談社編集部の大久保さま、next door designの岡本さま、講談社宣伝部の高田さま、そして著者の辻村深月さんにお礼申し上げます。

『家族シアター』(講談社文庫)は本日4/13発売です。
内容はもちろんのこと、親しみを持って頂ける良い本になったと自負しています。
ぜひ本屋大賞受賞作とあわせて手に取ってみてください。